2種類の信頼感

  2歳位までに、子どもは大きく2つの基本的な信頼感を身に付け始めています。ひとつは「他者への信頼感」です。夜でも外にいてもお腹が空いたら満腹にしてくれ、いたずらや探索行動を温かく見守ってくれ、痛い思いをしたらすぐに飛んできてくれ、優しく接してくれる。こうしたことを通じて、子どもは「いつでも助けてもらえるのだ」「いつでも自分の味方になってくれる人がいるのだ」という感情を身に付けます。生まれてから2年間、何かあっても必ず助けてもらえるという体験を繰り返し、重要な他者(身近な養育者)は心から信頼できるんだという感覚を身に付けていきます。
 もう一つは、はいはいを始めて以来、興味を感じた物を触ったり、舐めたりする探索行動を温かく見守ってもらった経験から発生する「自分への基本的な信頼感」です。「私はやろうとすればなんでもできるんだ、水でも遊べるし、砂でも遊べるし」という自己への信頼感です。これは将来的には「自信」として育っていくものかもしれません。この自己への信頼感は他者への信頼感と表裏一体のもので、人間は他者に支えてもらってこそ、自分を肯定することができます。自分を信頼できる人は他者も信頼できるというのは、きっとそういうカラクリなのでしょう。  
         (「はじめて出会う育児の百科0-6歳」小学館 参照 )
 これらの信頼感が幼少期までに自然と育っていると、情緒面は安定しやすく、自分の人生に希望を持つことができ、明るく生きていきやすいように思います。しかし、これらの信頼感が何らかの事情で育っていない場合、その後の人生、児童期・思春期・青年期において、身近な人や他者との間で信頼感や愛情を確かめなければ安心して生きていくことができません。信頼感や安心感(人の温かさ)を彷徨い求めて、色々な行動(自傷行為や社会的に見れば問題行動)をして、対人関係が不安定になったり、対人関係から距離を置き、家や自分の世界に引き籠る人生を選ぶ人もいるでしょう。
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